今回は平成14年12月に、三菱菊半裁両面兼用8色機NewDAIYA 108Rを導入して戴いた、文祥堂印刷株式会社様を訪問させて戴きました。「水なし印刷」で長年の実績を誇る同社製造部部長、木立孝夫様にNewDAIYA 108R導入後のお話を伺いましたので、ここにご紹介させて戴きます。
木立製造部長様とNewDAIYA 108R
昨年12月8日、NewDAIYA 108Rの導入及び設置をした。導入以来、組み付け、動力関係等とテスト印刷を経て12月24日より実用印刷に入ったが、反転兼用機と云うことで印刷機に慣れるまで多少の時間が掛かった。新年早々から通常の印刷予定を組み、何の問題もなく稼動している。このNewDAIYA 108Rの導入のきっかけは当社の印刷「水なし印刷」 がメインで、約25年間の経験、実績をもとに現在に至っている訳である。
この水なし印刷が、ワンパスである両面印刷機で片面機と(比較して)遜色なく印刷出来るのだろうかと色々検討に検討を重ねてテストを繰り返していたところ、三菱重工さんでK半の両面兼用8色機を 検討するとの話がありテーブルについた訳である。
前々からNewDAIYA 100については、ベルヌーイ方式とチャンバー(注:排紙エアチャンバー)には強い関心を持っていたところなので、話は前向きに進んでいた。しかし問題は反転機構に若干の不安があり、当社としてもかなり悩みDAIYA308R(注:菊全判両面兼用8色機)のテスト刷り等を重ね導入に至った訳である。
前記に書いた反転機の不安に関しては、思っていたより非常に安定している事である。当社は、全体的に重い絵柄が多くアミのツブレ等には注意しているが、何ら問題が無かった事が評価の対象となっている。又導入後1ヶ月ではあるがセラミックジャケットのアミ抜けも水なし印刷の為か、さほど気にならない程度である。今後はNewDAIYA 108Rを主力機としてワンパスの利点を生かしつつ短納期対策として稼働させていくことになるだろう。
順調に稼働するNewDAIYA 108R
木立部長様、ご多忙中本当に有難うございました。 今後もNewDAIYA 108Rが御社のお役に立てる事を確信しております。